知らないと怖い疾患
元気の素
健康な身体を蝕むさまざまな疾患の初期症状や原因、対処などを知ることで、手後れのリスクを減らしましょう。

マイコプラズマ肺炎

■マイコプラズマ肺炎とは?

マイコプラズマ肺炎は、小集団内で流行を起こすことが特徴のひとつで、かつては4年周期でオリンピック開催年に大きな流行を繰り返してきたため、「オリンピック病」と呼ばれていました。

しかし最近はこの傾向が崩れてきており、1984年と1988年に大きな流行があって以来、全国規模の大きな流行はみられていません。この数年は散発的な流行が多くみられ、2000年以降その発生数は毎年増加傾向にあります。
マイコプラズマは市中しちゅう肺炎の原因菌としては肺炎球菌に次いで多い微生物です。本菌による肺炎は比較的軽症であることが多く、10~30代の若年成人に好発するのが特徴です。

■症状の現れ方

最も特徴的な症状は咳嗽がいそう(咳せき)で、ほとんどすべての症例に認められ、夜間に頑固で激しい咳が現れます。発熱も必発で、ほとんどが39℃以上の高熱が出ます。

■病気に気づいたらどうする

家族内や小集団内で発生することから、周囲の人たちがマイコプラズマ肺炎と診断されていて、頑固な咳が続く場合には病院を受診してください。

2015/2/2 掲載