脂質異常症(高脂血症)
どのような状態か
高脂血症はLDLコレステロール140mgdl以上、中性脂肪150mgdl以上、HDLコレステロール40mgdl未満のいずれかを満たすものと定義されます。以前は総コレステロールが220mgdl以上という基準が含まれていましたが、2007年日本動脈硬化学会から出たガイドラインから、総コレステロールの基準は削除されました。また、高脂血症の名称も脂質異常症と変更されました。高脂血症そのもので自覚症状を起こすことはほとんどなく、検診により指摘され、受診するケースがほとんどだと思われます。高脂血症は動脈硬化を進行させる重要な危険因子であり、これにより脳血管障害や虚血性(きょけつせい)心疾患など動脈硬化性疾患を合併し、生命に危険をもたらすことがあります。
高脂血症は家族性高コレステロール血症など遺伝的な原因による場合や、糖尿病や甲状腺機能低下症など他の病気により起こる場合がありますが、加齢、食事・運動など生活習慣に起因することも多いと考えられます。
家庭での対処のしかた
高齢者では一般的に食事の量が少ないため、成人と同じように食事制限をすると栄養のバランスを崩し、健康を損なうことがあるので注意が必要ですが、一般的には卵などコレステロールを多く含む食事や動物性脂肪を多く含む食事は避け、魚や野菜を中心にバランスを考えた食事をするようにしましょう。また、可能であれば自分のペースで1日30分以上歩くよう心がけましょう。運動と食事が治療の基本となります。
それでも下がらない場合は薬を服用する必要があります。
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