貧 血
貧血とは?
貧血とは、血液中の血色素すなわちヘモグロビン(Hb)濃度が低下した状態と定義されます。
Hb濃度には性差があり、また加齢とともに低下することが知られています。
貧血の一般的な症状は、運動時の動悸(どうき)、息切れ、易(い)疲労感(疲れやすい)があります。
高齢者の場合、階段の昇降や布団の上げ下げを行っても心臓がドキドキせず、疲れやすいなどの自覚がなくても、貧血がないとはいえません。
高齢者の貧血を見逃さないためのポイントは、(1)便の性状の変化(黒色便や血便)に注意すること、(2)健康診断の血液検査(血算)の値に注目すること、の2点です。
便潜血(べんせんけつ)反応や内視鏡検査を外来で行い、診断が容易につくこともありますが、貧血の原因疾患を特定するために、入院を要することもあります。
高齢者が立ちくらみやめまいを起こす疾患として、椎骨脳底動脈循環不全(ついこつのうていどうみゃくじゅんかんふぜん)、血圧調節の異常(食後低血圧、起立性(きりつせい)低血圧)などがあります。これらは、脳血流量が一過性の減少を起こして、俗にいう「脳貧血(のうひんけつ)」の症状を示しますが、血液検査の値(血算)には異常を認めず、貧血とは別の病態です。
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