知らないと怖い疾患
元気の素
健康な身体を蝕むさまざまな疾患の初期症状や原因、対処などを知ることで、手後れのリスクを減らしましょう。

蜂窩織炎
 

蜂窩織炎とは ?
 皮膚の深いところから皮下脂肪組織にかけての細菌による化膿性炎症です。
 主として菌は、毛穴や汗の出る管、小さい傷、あるいはなど深い部分の感染症から、皮下脂肪組織に侵入して発症します。浮腫がもとになる場合もあります。広い範囲がぼんやり赤く硬くなってはれ、熱感とさまざまな程度の痛みがあります。顔や四肢に最もよくできます。熱が出て、寒気・頭痛・関節痛を伴うこともあります。時間がたつと少しぶよぶよして、うみが見えることもあり、また、そこの皮膚が破れてうみや傷んだ皮膚組織が流れ出て、深い潰瘍ができることもあります。蜂窩織炎に似ていても、高熱、激しい筋肉痛や関節痛、血圧低下などがみられる場合は、壊死性筋膜炎(えしせいきんまくえん)の可能性もあります
 赤く熱感のあるところは安静にして冷やして適切な抗菌薬の投薬あるいは点滴注射が必要なので、早めに皮膚科受診をしてください